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くをん(蓮)の日記

※個人の妄想です


ガディアスさんのお誕生日を祝いたい

・拙作SS『あくまで友情』
・せつなさんよりのお返しSS
・オマケの拙作ミュージアム画
以上、あまりに長いので畳んで収録しています。
(ガディリエ&サラドロ)



   ***
 
  あくまで友情

「ガディアス、お誕生日おめでとうございます」
サラジュは小さな包みを友人に進呈した。
早速ガディアスが開けてみると――現れ出でたのは十字架のペンダント。
ガディアスは微妙な表情を浮かべてしまった。
「…あ、お気に召しませんでしたか?」

二人の姿を遠くから発見してリエルがやって来た。
「あっ、サラジュさんからのプレゼント? なになに~?」
リエルもペンダントに怪訝な表情を浮かべ、ガディアスとサラジュの顔を交互に見詰めてしまう。

「今日はガディアスの誕生日よね。おめでとう」
三人の歓談の輪にドロシーも加わる。
「…それ、サラジュの…?」
ドロシーも矢張り複雑な表情を浮かべて言葉を詰まらせた。

「えっ? あの、私の贈物に、何か問題でも??」
困惑するサラジュにドロシーが精一杯答える。
「別に問題という訳ではないけれど
 アクセサリーを男性から男性へ贈るというのは、あまり一般的でないというか…」
説明に困った挙句にドロシーは作り笑顔で言い放った。
「まぁ、一番大事なのはガディアスの気持ちよね」
「なっ――!?」
「あーっ、ガディー、赤くなってる!」
「なってない! なってない!」
「――誤解ですっ! そのような積もりで選んだ訳でなく
 あくまで友情の気持ちであって――!」
サラジュも漸く察したらしい。

「問題無いと言われましたが…矢張り不適切であったと思います。
 改めて用意いたしますので……返していただければ…」
「――いや、有り難く受け取っておく」
「別に気を遣わずとも――」
「首には着けられんが…あぁ、鞄にでも付けるとしよう。
 それで問題無いだろう? リエル」
「うん!」
リエルは友人を気遣うガディアスの様子に感じ入りながら、満面の笑みで答えた。

「サラジュさんって、ガディーの事が大好きなんだねっ」
「ガディアスも、満更でもなさそうね」
「――これ以上からかわないで下さい」
「サラジュ、リエルもノワンも、嫉妬しているみたいだぞ」
「あぁ、成程――」

ガディアスは不敵な笑みを浮かべた。
「――リエル、可愛がってやるから、ついて来い」
「べ、別に、ボクは嫉妬なんて、してないんだから――!」
リエルの手を引きながらガディアスは颯爽と立ち去って行った。

「貴方って――意外と放っておけない所があるのよね」
ドロシーは冷ややかに呟いた。
「すみません……」
と謝りながらサラジュはドロシーの顔を覗き込んでいる。
「…私だって別に、妬いている訳じゃないから――」


  了
 
 

-せつなさんより、お返しSS-


「おい、サラジュ」

ガディアスは親友を呼び止めると、振り向きざまにある物を放った。

「はい?何でしょ……これは?」
「開けてみろ」

袋をひらくとそこには色鮮やかな陶器のストラップが。

「七宝焼と呼ばれるものらしいな。
 買い物に行った時に見つけて、お前らしいので取っておいた。
 その、この前の……礼だ」
「ガディアス……」

親友からの心遣いに言葉がつまるサラジュ。

「先日はこちらの認識不足によりご迷惑を……」
「いい、別に気にしていない。それより、お前もどこかにつけておけよ」
「ありがとうございます。大切にさせて頂きますね」
「そうして貰えると助かる。まぁ、だが、あの時貰った十字架も
 親友のお前が選んだだけあって、実に俺好みで感心したものだ」
「ガディアス……」

さらに感動したサラジュは、頂き物を胸にぎゅっと押し付けた。

「私もそう言って頂けて幸いです。
 それに……初めて『友』ではなく『親友』と言って頂けましたし」
「おまっ!」

ありのままを伝えたつもりだったが、ガディアスはギクリと固まると
顔を真っ赤にして捲し立て始めた。

「お前ぇっ、いつもぼんやりと抜けてる所も多い癖に、こんな時ばかり何で鋭いんだっ!!」
「えっ、何がですか?良く分からないですが、凄い理不尽!!」

できればスルーして欲しかった場所をズバリと突かれ
恥ずかしさから逆上する男子に戸惑う男子。

その後、サラジュの部屋でお茶をする事になり、やはり仲が良い二人なのであった。


   ***

先にせつなさんにお見せした上でのSS発表です。
前々からガディさんとウチのサラジュの交流を書かせていただきたいと思ってはいたのですが
ネタが思い浮かばず…随分とお待たせしてしまいました<(_ _;)>
やっと一つひねり出せた他愛もない小話に対して、透かさずSSでお返しくださり
せつなさんの創作力に驚きと尊敬を改めて覚えたのでした。誠にありがとうございます。


ミュージアム→http://www.atgames.jp/atgames/museum/detail.do?albumId=457449

当初ミュージアム画だけで留まるつもりだったのですが
この十字架のアクセサリーを見ているうちに、急遽SSのネタ思いついたのですよね。
 
 
ミュージアム→http://www.atgames.jp/atgames/museum/detail.do?albumId=457429

トドメにもう一枚。
ライブコンサートをテーマにした事により、メッセージ入りうちわで遊びたくなりました。
ガディさんはきっと、言われなくても無限ハグしてくれるよリエルちゃん(*'v'*)
なんて心の中でツッコミつつ…w


以上、せつなさんのガディアスさん&リエルちゃん
Altoroseさんのドロシー嬢をお借りして遊ばせていただきましたヽ(゚▽゚)ノ